当社のサポートライダーでも細かく調整する選手もいれば、まったく気にしない選手もいます。
サイドカントの調整はバインディングやスタンスアングルのセッティング、
またライディングスタイルや骨格の違いにより変わってきますので人それぞれで正解は御座いません。
しかし以下の基本的な情報をご理解いただくことで、サイドカントの調整でお悩みを解消できることがあるかもしれません、、、
まず、ブーツに添付のユーザーマニュアルにも記載しておりますが、
サイドカントはディスクのはめ込み形状が八角形になっており、
その八角形の中心からオフセットされた位置にビス穴があります(画像1参照)
このオフセットされたビスの位置を上下に移動さすことによりアッパーカフの傾きを変える仕組みです。

サイドカントは内足側、外足側共にメモリが5個あり5段階の調整が可能です(画像2参照)

工場出荷時は内外共に中間の3目盛り目になっており、この状態で0.5°外に開いた状態(画像3参照)になっています。

垂直にしたい場合は内側に0.5°傾ける必要があり、下記の二通りの方法で垂直にすることが可能です。
A.工場出荷時より0.5°内足側に傾けて垂直にする方法
@内足側のサイドカントディスクを1目盛り上へ回転する
A外足側のサイドカントディスクを1目盛り下へ回転する
@とAで微妙にアッパーカフの高さが変わってきます。
@は少し低くなり、Aは少し高くなります。
B.垂直より内足側に0.5°傾けたい場合は以下の三通りの方法があります。
工場出荷時からは1.0°内足側に傾けることになります。
@内足側のサイドカントディスクを2目盛り上へ回転する
A外足側のサイドカントディスクを2目盛り下へ回転する
B内足側のサイドカントとディスクを1目盛り上へ、
外足側のサイドカントとディスクを1目盛り下へ回転する
Aと同様に@〜Bの調整方法で微妙にアッパーカフの高さが変わります。
@は低くなり、Aは高くなります、Bは高さがさほど変わりません。
高さを意識されない場合は内と外を均等に調整し、サイドカントディスクや
アウターシェルに負担の少ないBの方法をおすすめします。
1目盛りで0.5°傾きが変わります。内と外のディスクの位置で足し算、引き算で傾き角度を割り出して下さい。
最初に説明したように内外ともに中間の3目盛り目で0.5°外足側に傾いていることをお忘れなく。
また予備知識としてサイドカントディスクの調整でアッパーカフの高さだけを変えることも可能です。
内外共に上へ回転させればアッパーカフの取り付け位置が下がり低くなります。
逆に下へ回転させば高くなります。1目盛りで約2mmアッパーカフの固定位置が上下します。
サイドカントの調整を特に必要と感じない方が無理に調整する必要はありません。
くるぶしの周辺に局部的な圧迫感や違和感を感じる方はサイドカントの調整で解消される場合がありますので是非一度お試し下さい。
※サイドカントディスクの調整には付属のトルクスレンチ T30が必要です。
※保管状態によりましては酸化によりビスが固着している場合が御座います。
固着によりビスが取り外せない場合は無理をせずご購入の販売店もしくは当社へご相談下さい。